都市型水害への対策異常気象対策
線状降水帯による豪雨や、年々厳しさを増す酷暑への対策を提案いたします。
国土交通省の発表によると、過去10年間、全国において発生した建物の浸水被害数は約32万棟にのぼり、このうちの約68%、22万棟の被害は洪水ではなく、内水氾濫(都市型水害)によるものとされています。その地域で起こりやすい水害の性質を把握し、正しく備えを行うべきであると言えるでしょう。
内水氾濫とは
短期的・局所的に降った雨が河川などに排水できずに地表にあふれることを言います。都市部で特に起こりやすく、河川部でなくても発生するので、被害リスクの確認、対策が必要と言えます。
近年、線状降水帯に伴う大雨による被害が相次いでいます。降雨を原因として河川が氾濫する「外水氾濫」による被害に目を引かれがちですが、都市部においては外水氾濫を伴わない「内水氾濫」が発生するケースが増加しています。
内水氾濫は発生が予測しづらく、また氾濫が発生してから被害が起きるまでの時間が短い災害となるので、被害を抑えるためにはあらかじめ対策を講じておく必要があります。
止水ドア・止水板の設置
建物に水を浸入させない、堤防のような役割を果たすものが止水板です。
浸入しようとする水の浮力で自動で持ち上がり効果を発揮する製品や、地面に埋めこんだシートを引き上げる製品、ボタン1つで止水板を上下させることのできる製品など、建物の管理形態に合わせたモデルが選択頂けます。また、浸水が予想される機械室の扉には、ドア自体に止水機能を持たせた止水ドアという製品もあります。
止水板設置における
助成金制度
自治体により、止水板や雨水貯留槽などの設置に対しての補助金制度が用意されている場合もあります。
対象となる建物は地域により異なります。詳しくは弊社担当者までご相談ください。
東京都内の排水能力について
東京都は基本的に1時間あたり50mmの降雨に対応できるように下水道施設の整備を行っています(出典:東京都下水道局HP)が、下水道の整備状況、地形の形状、路面の舗装状況によっても排水状況は変わってきます。
2023年6月には杉並区荻窪にて、1時間あたり33mmの大雨で内水氾濫が発生し、一部道路が冠水しました。
「断熱性」とは、外気の暑さや冷気を室内に入れないように遮断する能力を示すものです。 断熱性を高めることで、光熱費の削減や循環器疾患等の健康被害の防止に貢献します。
サッシ・窓ガラスの取替え
住宅内の空気は、大部分が窓などの開口部に影響されます。
開口部にあたるサッシ、窓ガラスを断熱性の高いものに変えると大きな効果が見込めます。
断熱塗料の塗布
断熱性・遮熱性を高めることのできる塗料もあります。屋根や壁等に使用でき、長期間効果を発揮します。
低断熱が招く健康被害について
WHOは寒さによる健康被害から居住者を守るための最低室温として、18°Cを強く勧告※しています。それを下回ることで循環器疾患や呼吸器系疾患の発生リスクが高まると指摘しています。
※WHO住まいと健康に関するガイドライン